昨日地球防衛軍伊達支部から特命を受けた。
任務の内容は地震で破壊された建物を修復する為の資材の運搬だ!
私は三菱自動車製のキャンターのハンドルを握り、床に付くくらいアクセルを踏み込む。
このマシーンのオーナーはかなりの車好きと見た!
エンジンはレットゾーンの12000回転まで一気に回る!
かなり腕の良いメカニックを雇っているに違いない。
ハンドリングもクイックで昔懐かしいロータスヨーロッパを思わせる!
世界中探してもこれだけのメンテナンスが出来るメカニックは居ないだろう!
事務所の隣のショールームにレーシングバイクも飾って有るのを私は見逃さなかった。
極秘ルートで入手したと地球防衛軍の資料に書いてあった。
極秘ルートを探るべく、私は伊達支部の巨大コンピューターを駆使したが探り出せなかった!
恐るべし!
話を戻すが、東北自動車道を仙台東インターに向け北上する。
その時国見サービスエリア上り線駐車場に多数のレスキュー車と救急車を見かけた。
地球防衛軍本部からの特命を受けた精鋭達が福島原発に向かうところだろう。
彼らは命を懸けて福島の人を守ろうとしている。
福島県人みんな感謝しています。
私は任務を遂行する為さらにアクセルを踏み込む。
速度計は180マイルを指していた。
仙台東インター2キロ手前で海側に目を向けると想像もしていない光景が目に飛び込む!
辺り一面が瓦礫と車が散乱としていた。
終戦直後の東京の「一面焼け野原」はこんな光景だったのだろうと思う。
私たちが想像も出来ないくらいの大きな津波だったに違いない。
私はあふれる涙を拭いながら、ブツを受け取る倉庫にマシーンを走らせる。
倉庫の近くにはガードレールに乗り上げた車や公園には津波に流された家財道具が山積みされてるのを見かけた。
言葉に出来ない光景だ。
私に課せられた任務は重大な任務と改めて実感するミッションであった。
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